皆さん、こんにちは!
今回もシドニーのオススメ観光スポットをご案内していきます。
今日ご紹介する場所は、「ロックス」です。
ハーバーブリッジからも近く、おしゃれなカフェやショップが立ち並ぶエリアです。
このロックスエリアは、オペラハウス、ハーバーブリッジに並ぶ観光客が多く訪れるスポットでもあります。
石造りの道路やレンガ造りの倉庫など、シドニーの開拓時代の面影を感じられる場所ですので、オペラハウスやシティ中心部とはまた違った雰囲気が味わえると思います。
今回は、そんな「ロックス」の歴史も少し見ていきながら、ご紹介していきますね!
イギリス植民地時代の面影を残すロックスの歴史
ロックスはサーキュラーキーの西側に位置してハーバーブリッジ正面に広がります。 シドニーの代表的な観光地であり毎日多くの人でにぎわっています。
余談ですがオーストラリアはイギリスの植民地であった事から、今でもシドニーだけでなく各地にその面影を残しています。
有名なの場所はメルボルンかもしれませんね。
シドニー以上にヴィクトリア朝の建物が数多く残っているので、イギリス好きの人にとっては、興味がそそられる場所かと思います。
話が少し逸れてしまいましたが、シドニーもイギリス植民地時代の面影を残しています。
例えば、通りの名前に「エリザベスストリート」や「リバプールストリート」と、イギリスを代表する地名がシドニーにも通りの名前として残っています。
ロックスもそんな面影を残す場所の一つです。
歴史を少し紐解いていきましょう。
1788年1月にイギリスからアーサー・フィリップが率いる最初の移民船団がシドニーハーバーに入港しました。
なのでロックスは歴史的にオーストラリア開拓の始めての土地であり、 今でも開拓時代の古い町並みや建物が残っているシドニーの観光名所です。
しかし、ここは単なる植民地ではなく、罪を犯した罪人が送られる流刑地でもあったのです。
植民地の最初の人口は1,000人を超えるほどでしたが、この大部分が囚人で占められていました。
また先住民族のアボリジニは、王室領不法占拠者のレッテルを張られ、迫害されていきます。
(今でも、シドニーの一部のエリアにアボリジニのホームレスがいると聞きました)
その後、少しずつシドニーに魅力を感じる人達が増え始め、植民地は次第に拡大していきます。
そして、シドニーへの流刑廃止は、1868年に廃止されました。
しかし、最初の移民が到着した場所がロックスである為、いまでは「シドニー発祥の地」としても知られるようになりました。
しかし1868年に流刑が廃止されてからは、ロックスは商業港の街として発展しましたが、ギャングが支配する荒廃した地域として悪名が高かった時代もあったそうです。
今でこそオーストラリア最古の街として観光名所にもなり、洗練されたおしゃれでレトロなイメージしかありませんが、ここには語られない古い歴史もたくさんあるかもしれません。
そんなロックスの楽しみ方は、歴史ある建物を見ながらのウォーキングに限ります!
Playfair Street(プレイフェアストリート)は、ロックスのメインストリートとも言うべき歩行者専用の石畳の南北に走る道路です。
そして南の端と公差する東西に走る道がArgyle Street(アーガイルストリート)です。
このあたりはちょっとしたモールになっていてカフェやお土産屋などがずらりと並んでいます。
この交差点の角には、シドニーの観光案内所である、Sydney Visitor Centre (シドニービジターセンター)があり、地図やインフォメーションを入手する事はもちろんですが、お土産屋など様々なショップが入っていますので、最初にここを訪れるのもいいかもしれませんね。
営業時間は9:30am‐5:30pmとなっています。
観光スポットとして外せない名所
ロックスは流刑地としての歴史はあるものの、今はシドニー観光の一つとして欠かせない場所になっています。
その一つが「アーガイルカット」です。
一見、普通のトンネルに見えますが、実はこのトンネル、囚人達が手作業で作ったものなんです。
しかも与えられた道具は金づちとノミのみ。
このあたりはその名の通り「ロックス」と呼ばれるくらい岩山が多い地域だったのですが、シドニーコーブからミラーズポイントまでの道を作るため、道具もなにもないこの島で、囚人たちは1843年から24年の歳月をかけてこのトンネルを作ったのです。
今も壁にはノミの跡がしっかり残っています。
また、切り出された石は、サーキュラーキーの埋め立てに使われたそうです。
アーガイルカットを訪れる際は、ぜひこの歴史的背景を知って訪れることをおすすめしたいです。
なぜなら、私は最初にここを訪れた時、大した印象を持っていませんでした。
「なんか古いトンネルだな」ぐらいにしか思っていませんでした。
ですが、この歴史的背景を知ってから再度行くと、印象が全く違って見えました。
「機械もなく金づちとノミだけでこのトンネルが作られたんだ」
「人の手で作られたトンネルなんだ」
そう思うと、すごく感動しました。
どれほどの苦労があったのだろう。
どれほどの紆余曲折を経て、このトンネルが作られたんだろう。
そう考えると、感慨深いものがありました。
皆さんも、アーガイルカットを訪れる際にはぜひ歴史的背景も知ってから行く事をオススメします。
私みたいに、見方がガラッと変わるはずですよ!
またこのアーガイルカットは映画「マトリックス」のロケ地にもなったそうです。
マトリックスファンの方にとっても、ぜひ訪れて欲しい場所です。
更にもしみなさんが訪れる時期が冬だったら、「Vivid Sydney」というオーストラリアの冬を代表する光のイベントが開催されていいますので、ぜひこのロックス・アーガイルカットのエリアも行って見てください!
Vivid Sydneyでは、ロックス全体もLEDなどでライトアップされていますが、私が行った時はこのアーガイルカット全体を使ってDisneyのプロジェクションマッピングがされていました!
歴史的な建築物と現代のプロジェクションマッピングと融合は、とても面白かったです!
この期間はアーガイルカットが歩行者天国になる為、真冬にも関わらず、ほとんどの人が道路に寝そべって頭上に広がるDisneyの映像を楽しんでいましたよ♪
ぜひ普段味わえないロックスを楽しんで下さい!
行かれる際には、寒さ対策を忘れずに!!
週末だったら訪れてほしいロックス・ストリートマーケット
もしロックスを訪れた日が週末の土日でしたら、ぜひ「ロックス・ストリートマーケット」にも行って欲しいです。
ストリートマーケットはロックスだけに限らず、ボンダイビーチやマンリービーチなどのビーチ沿い、またパディントンなどのオシャレエリアでも毎週末に開催されています。
ただし、開催されている曜日は場所によってそれぞれ違いますので、気になった所は行かれる前にインターネットなどでチェックをしてから行くようにしてください。
このロックスマーケットは毎週土曜・日曜、10:00~17:00の間で行われています。
マーケットのあるロックスはイギリス船団が初めてオーストラリアに入植した地で、先ほどもお伝えしましたがシドニー発祥の地でもあります。
その為今も石造りの古い建物が並び、カフェやパブが軒を連ねます。
その一画を通るジョージ・ストリートに立つとんがりテントがロックス・マーケットのメインになり、露店が並ぶアーガイル・ストリート、プレイスフェア・ストリートを含めすべてがロックス・マーケットとなります。
ロックス・マーケットの最大の特徴ははローカルのアーティストによる一点ものジュエリーやクラフト製品(ソープやアロマオイルなどもあり)が並ぶところです。
アーティストたちの手作り作品や「メイド・イン・オーストラリア」グッズを品定めしながら、歩くのも海外ならではの楽しみ方ですよね!
また、ストリートマーケットのもう一つの楽しみ方は、露店で売られているローカルフードを食べながらショッピングを楽しめるのも魅力の一つですね!
ピザやハンバーガー、フィッシュ&チップスなど、様々なジャンルのフードが売られていました。
私が行った時は真夏だったので、アイスやレモネードもたくさん売られていました!
照りつける太陽の下で飲むレモネードは最高に美味しかったです☆
真夏に行かれる際は、日焼け対策と熱中症対策を十分にして下さいね!
オーストラリアの夏は日本と比べると湿気は少なくカラッとしていますが、太陽の光が強すぎるのでサングラスを必ず着用するようにしてください。
直射日光を直接目に当てるのは、あんまりよくない気がします。
(というより、目が開けていられないほどまぶしかったです・・・)
それと!水分補給もこまめにするようにしてください!
オーストラリアの夏は恐らく皆さんが思っている以上に暑いと思いますので、日焼け止めもこまめに塗る事をお忘れなく!
私は油断して「少しぐらいなら大丈夫だろう」と思い塗らずに行った結果、肩が真っ赤に焼けてしまい、その後、治まるまで結構時間がかかってしまいました・・・。
まとめ
今回は「シドニーの歴史の発祥地」としても有名な「ロックス」をご紹介しました。
ロックスには当時の面影を残したままの石畳の階段や細い道、また歴史あるレンガ造りの建物などが数多くあります。
ここを訪れる際にはぜひ、地図を持たずにブラブラと散歩しながら観光してみてください。
街全体が迷路のようになっているので、少し戸惑うかもしれませんが、皆さんの気の向くままに寄り道をして面白いカフェや雑貨屋さんなどが見つかるかもしれません!
実際私も地図を見ずにフラフラ歩いていたら、小高い丘の上に出て、そこから素晴らしいシドニー湾の景色を見る事が出来、のんびりとした時間を過ごす事が出来ました☆
(あとで調べると、そこはObservatory Hillと呼ばれる所で地元の人かピクニックをしたりする場所でした。写真はそのObsertatory Hillからの眺めです。)
皆さんもロックスを訪れる際には、探検家の気分になっていろいろなお店を見つけてみて下さい。
きっと、少しタイムスリップしたようなシドニーが味わえると思います!
この記事が皆さんの旅行のお役に立てれば、幸いです。
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