ブルーマウンテン・スリーシスターズの由来と歴史

皆さん、こんにちは!

シドニーに留学中のMOTOKAです☆

今日は前回にお話しした通り、「スリーシスターズ」のご紹介をしていきます!

オペラハウスと並ぶシドニーの世界遺産ですし、観光スポットとしてもとても有名な所ですので、ぜひ参考にして下さい。

 

ブルーマウンテンズの名前の由来

 

前回の記事でも「ブルーマウンテンズ」の名前の由来についてご紹介しましたが、今回の記事でも触れておきますね。

グレーター・ブルー・マウンテンズ地域は、91種ものユーカリが広範囲で自生する地域で、ここ以外には見られない非常に貴重な地域である。また、オーストラリア大陸が他の大陸と離れる前の痕跡を残す。気温が上昇するとユーカリに含まれる油が気化し空気中に広がり景観から反射する光の青のスペクトラムを相対的に良く通し、ブルーがかって見えることに由来する。

(参照:Wikipedia)

 

そうなんです。

 

ブルーマウンテンの「ブルー」の由来は、ユーカリの葉に含まれている油分が気化して、光と反射する事で山全体が青みがかったように見える事から、「ブルーマウンテン」とその名が名付けられました。

 

しかし今は、そのブルーマウンテンが危機に瀕しています。

 

日本でも報道されたのでご存知の方も多くいらっしゃるかと思いますが、去年11月から続いているBush Fires(森林火災)の影響で世界遺産の「ブルーマウンテンズ」も燃えています。

 

現地のニュースによるとスリーシスターズがある場所は無事なようですが、ブルーマウンテンズ地域の3分の2の面積が燃えてしまったとの事です。

 

この森林火災は、今までのオーストラリアの歴史の中でも過去最悪と報道されていました。

 

昨年の9月にもブラジルのアマゾンで森林火災がありましたが、今回のシドニーの森林火災はそれ以上の被害が出ているとの事です。

 

その主な原因は春以降、雨がほとんど降らなかった事と高温と乾燥が続いたからです。

 その影響は私がいるシドニーの中心部でも感じる事が出来ました。

 

しかも、このBush Firesは一か所だけでなく複数の箇所で燃えている為、シドニーが火災で囲まれてしまう形になりました。

ひどい時は街中が煙で覆われて、焦げ臭い匂いが充満していました。

この煙はPM2.5と同等もしくはそれ以上の有害物質が含んでいるとの事です。

普段はほとんどマスクをしないオーストラリアの人達も、さすがにこの時はマスクをしている人を多く見かける事が出来ました。

 

今回、これほどまでに被害が拡大した背景には、コアラの主食であるユーカリの木が燃えている事も、大きな原因の一つと言えます。

ユーカリの木は油分を多く含んでいるので、その広がり方と被害の大きさは尋常ではありませんでした。

この火災でコアラの生息地域が3分の1が消失し、オーストラリアのシンボルであるコアラが絶滅の危機に瀕しています。

被害を受けたのはもちろんコアラだけでなく、10億匹以上の野生動物が命を落としたと報道されていました。

またこの火災にあたった消防士の方も命を落とされた方がいます。 

そして、多くの方が住み慣れた家を無くして不自由な避難生活を余儀なくされています。

 

私達の世の中はとても便利になってきています。

 

ライフワークバランスを考える企業が増えてきて、私達の仕事や家事は年々便利にそして効率よく出来るようになってきました。

 

それを悪い事だと言うつもりはありません。

 

ですが、何事もやりすぎは良くないと思います。

 

今の世の中は物・情報が街中にあふれていて、様々なツールを使ってそれを入手しやすくなり、とても便利な世の中です。

 

テクノロジーの発展の恩恵を受けている人は、世界中にたくさんいるでしょうし、私ももちろんその一人です。

 

しかし、便利すぎる世の中は一方で現在進んでいる地球温暖化にも拍車をかけるかもしれません。

 

そして、その悪影響をダイレクトに受けているのは私達ではなく、遠く離れた国の人々がその影響を受けています。

 

日本にいたらきっと感じる事が出来なかったであろう温暖化の影響を、ここシドニーでひしひしと感じています。

 

 

 

皆さんは「ツバル」という国を聞いた事はありますか?

太平洋に浮かぶ小さな島国の中の一つで、サンゴ礁で出来ている為、多くの写真家やダイバー達に人気の島です。

 

この国が今、存続の危機に晒されています。

年々進んでいる温暖化の影響で海面が上昇し、このままのスピードでいけばツバルの国の中でも海抜の低い地域から水没してしまい、やがて国そのものが水没してしまうと言われています。

その為、近隣のニュージーランドや私がいるオーストラリアで毎年数十人ずつ移住させるプロジェクトが進められています。

 

私は最初、「ツバル」という国がどこにあるかもわかりませんでしたし、この事実を聞いた時は正直あまり実感が湧きませんでした。

 

ですが、自分でこの国が直面している危機を調べた時、「自分のライフスタイルを見直さないと」と思いました。

 

便利になる事はいい事だと思います。

 

ですが、すべてを機械やテクノロジーに任せるのではなく、自分たちで出来る事は自分たちの手でする方が、もっと面白くなると思いますし、新しい発見もあるかもしれません。

 

悲しい伝説が残るスリーシスターズ

では、皆さんはこの「ブルーマウンテン」の中にある「スリーシスターズ」の伝説はご存知でしょうか?

 

「スリーシスターズ」自体は知っている方もたくさんいらっしゃると思います。

 

女優の上戸彩さんが主演を務めた「アテンションプリーズ」というシリーズドラマの特番で、オーストラリアのシドニーが舞台になった時もありました。

 

このドラマを見ていた方にとっても、とても馴染みのある場所かと思います。

 

では、この「スリーシスターズ」がどのように作られたかは、ご存知でしょうか?

 

「スリーシスターズ」があるこの「グレーター・ブルーマウンテンズ地域」は、風化した砂岩が連なっており何千年もの時間をかけて形成された奇岩としても有名です。

 

ジャミソン・バレー(Jamison Valley)の崖の中でも900mを超える高さが際立っています。

 

最寄り駅のカトゥーンバ(Katoomba)エコー・ポイント(Echo Point)展望台からの岩の眺めは必見です!

 

中でもアボリジニの伝説にちなんで名づけられた3つの尖塔型の砂岩が、独特の存在感を放っています。

何千年もの時間をかけて岩が風化し、現在のような形になり、900メートルを超える高さが際立っています。

 

そして、この「スリーシスターズ」には、とても悲しい伝説が残されています。

 

スリー・シスターズにはマイナー(Meehni)、ウィムラー(Wimlah)、ガナドゥ(Gunnedoo)という美しい3姉妹が、村の長老によって岩に変えられてしまったというアボリジニの伝説があります。

3姉妹は種族の違う3兄弟に恋をしていましたが、種族の掟でその他の結婚は禁じられていました。

3兄弟は3姉妹を村から無理やり連れ出そうとし、争いが起きた為、長老は3姉妹を守ろうとして岩に変えてしまったのです。

長老は争いが終われば、3姉妹を元の人間の姿に戻そうと思っていましたが、みずから命を絶ってしまいました。

3姉妹は元の美しい人の姿に戻ることなく、争いの名ごりとして岩のまま残されました。

(参考:オーストラリア政府観光局公式サイト)

 

悲しい伝説が残る「スリーシスターズ」ですが、一つ言える事は、本当に素晴らしい景色だという事です。

 

ここを訪れた方は、その美しさと何千年もかけられて形成された不思議な岩の形に息を飲むはずです!

 

ブルーマウンテンズでアトラクションが体験出来る?!

 

ここ「ブルーマウンテンズ」では、おもしろいアトラクションを体験出来ます。

 

それがあるのが、「シーニックワールド」です。

シーニックワールドは、エコーポイントからバスで約10分、徒歩で約30分の場所に位置します

シーニックワールドに着いたら、チケット売り場で入場券(大人39ドル・入場料込)を購入します。この入場券があれば3種類の乗り物が乗り放題で、森林ウォーク(Walk way)にもアクセスできます!

高い所が平気な人はぜひ「シーニック・スカイウェイ(Scenic Skyway)」に乗って下さい!

断崖と断崖をローブウェイで結び、ガラス張りの床になっているので、足元に広がる熱帯雨林をくまなく見る事が出来ます。

 

そして、こちらもオススメです。

巨大な空中ケーブルカー「シーニック・ケーブルウェイ(Scenic Cableway)」です。

こちらも大きいケーブルカーで床がガラス張りになっているので、熱帯雨林を眺める事が出来ます。

 

ですが、どちらもかなり高い所にありますので、高所恐怖症の方にはあまりオススメしません。
(ケーブルウェイとスカイウェイの写真を撮り忘れてしまいました・・。申し訳ございません・・。)

 

そして、私が一番オススメしたいのが「シーニック・レイルウェイ(Scenic Railway)」です!

アトラクション好きの方は絶対に乗ってほしいです!

これは崖の上からトロッコ列車で降りていきます。

標高650m、最大傾斜52度の急勾配を滑り降りるトロッコ列車はギネス世界記録に認定された事もあるそうです。

また体力に自信がある方は、ジャイアント・ステアウェイ(The Giant Stairway)という遊歩道もあります。

ここは800段以上もの階段があり、スリー・シスターズへつながっています。

階段の下から、2.4キロのシーニック・ウォークウェイ(Scenic Walkway)のボードウォークが続いており、恐竜時代から存在する古代の熱帯雨林を歩きながら見る事が出来ます。

 

しかし、注意して頂きたいのが、看板にも注意書きがあるほどの急な長く続く階段ですので、心臓の弱い方やお子様ずれの方は特にお勧めしません。

 

皆さんの目的や体調に合わせて、選んでくださいね。

 

ちなみに私は体力に自信がありませんでしたし、ガイドさんから「行くのはいいけど、帰り体力が無くなって戻ってこれなくなるよ(笑)」と言われたので、行っていません(^^;

 

まとめ

 

今回は、「スリーシスターズ」の伝説や奇岩の成り立ち、そしてブルーマウンテンズで体験出来るアトラクションをご紹介しました。

 

実際私が行った時は、天気がとても良くブルーマウンテンズを隅々まで見る事が出来ました!

 

その景色は本当に息を飲むほどでしたし、シティからたった2時間でこんな自然を見る事が出来るオーストラリアの雄大さに感動しました。

そしてこの雄大な自然からたくさんのエネルギーをもらいました。

 

日本であろうと海外であろうと、私達は自然からたくさんのエネルギーをもらいますが、やはり海外はそのスケールの大きさが違うなと感じました。

 

留学中、どうしてもネガティブになったり自分に自信が持てなくなってしまう時があるのですが、この自然を見ると「大丈夫、まだ頑張れる。頑張ろう」

そう思わさせてくれました。

皆さんの中にも仕事や家庭のストレスを抱えている方が多いと思いますが、少し現実を忘れてこの大自然に癒されて下さい。

 

そうすると、不思議とまた「頑張ろう」という力が沸いてきます。

 

皆さんにも心やすぐ時間がありますように・・。

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