皆さん、こんにちは!
さて、今回はシドニーにある世界遺産について、ご紹介します。
どれも日帰りで行ける場所ですので、ぜひご旅行の参考にして下さいね☆
オーストラリアにある世界遺産は10以上
皆さんはオーストラリアに世界遺産がいくつあるか、ご存知ですか?
オーストラリア政府観光局によると、なんとこの国には全部で19のユネスコ世界遺産があるそうなんです!
そのうちの16は世界最古の熱帯雨林や海洋保護区などの自然遺産・複合遺産として、そして3つは歴史的建造物などの文化遺産として登録されています。
その中でシドニーにある世界遺産は3つです。
1つは皆さんがよくご存知の「オペラハウス」です。
以前、こちらのブログでもご紹介したシドニーの定番観光スポットとしても知られています。
前回の記事をまだ読んでいない方がいらっしゃるかもしれないので、少しだけその歴史についてご紹介します。
「オペラハウス」が世界文化遺産に登録されたはの、2007年です。
世界遺産リストに登録されるには10種類ある登録基準のうち一つ以上を満たしていると判定される必要があります。
しかしシドニーのオペラハウスは「人類の創造的才能を表現する傑作」という、ただ一つの基準に適合しただけで登録されました。
それほどまでに、クリエイティブな建造物といえるのです。
実はこのオペラハウスは、1981年の第5回世界遺産委員会で最初の推薦がされました。
この時は「周辺一帯を含むシドニー・オペラハウス」として、ハーバーブリッジも含めた登録を目指していました。
しかし、ICOMOS(イコモス、国際記念物遺跡会議)で消極的意見に基づいて、オーストラリアは推薦を取り下げました。
その後、ニュージーランド・クライストチャーチで開催された第31回世界遺産委員会(2007年)において、オーストラリア国内で17番目、文化遺産としては王立展示館とカールトン庭園(メルボルン)に次いで2番目の世界遺産に登録されることが決定しました。
また、これまでに登録された世界遺産の中では年代的に最も新しいものになりました。(参照:「オーストラリアに来たら、一番最初に行って欲しいスポット」)
そしてこのオペラハウスは今も世界中から観光客が訪れるシドニーを代表する世界遺産で、もちろんコンサートホールとしてミュージカルやバレエが公演されています。
ハーバーブリッジと合わせて、シドニーの代表的なスポットですので、ぜひ行って見て下さいね!
またお時間に余裕がある方は、館内の建造の歴史を聞きながら内観を見て回ることのできる日本語のツアーにも参加してみてください。
旅の思い出になる事、間違いなしです!
オーストラリア囚人遺跡群
オーストラリア囚人遺跡群は、2010年に登録された文化遺産で、1787年から1868年までにイギリスによって行われた流刑の歴史を伝承する遺跡です。
シドニーのあるニューサウスウェールズ州のほか、西オーストラリア州、タスマニア州、ノーフォーク島に点在しており1788年にイギリス人による入植が開始されて以来、オーストラリアにはイギリスからの流刑の歴史がありました。
その背景にはヨーロッパ列強諸国がこぞって植民地を拡大していったため、労働力として囚人を投入したのです。
さらにオーストラリアにおいては、先住民のアボリジニたちを強制的に移住させました。
(恐らくその結果、今でもシドニーの一部の地域でもアボリジニのホームレスがたくさんいると聞きます。
しかも彼らは一般のホームレスと違ってかなり狂暴みたいなので、私も家を探す際に色んな人からその地域には絶対に行かないようにと注意を受けました。)
それでは、オーストラリアの囚人遺跡群をご紹介します。
- ポート・アーサー遺跡(タスマニア州 タスマン島)
1833年に流刑植民地としての開拓が始まった地です。60棟の収容所がありますが、脱走監視システムが発達しており、脱出はほぼ不可能と言われた厳しい刑務所でした。
1877年の刑務所閉鎖以降は、タスマン半島の美しさを活かし、観光地へと変化しています。
- ソルト・ウォーター・リヴァーの炭鉱史跡(タスマニア州 タスマン半島)
ポート・アーサーに流された囚人の中でも、最も重罪の囚人が地域資源の開発のために働いた場所です。
18の独房や坑道は暗く、その環境の過酷さを物語っています。
ここでは1833年から1848年まで石炭の採掘が行われました。
- カスケーズ女子工場(タスマニア州 サウス・ホバート)
1827年から1856年まで使用された、女性囚人の刑務所兼工場です。今でも5つの工場と墓地が残っています。囚人たちはここで自給自足の生活をし、労働によって受刑費用をまかなっていたそうです。
- ダーリントン保護観察所(タスマニア州 マリア島)
マリア島はタスマニア東沿岸沖合にあります。保護観察所は1832年に囚人の住居として造られました。囚人たちは農業やレンガ、石灰の製造に従事しました。
- ブリッケンドンとウルマーズの不動産群(タスマニア州 ロングフォード)
トーマス・アーチャーとウィリアム・アーチャーの兄弟によって造られた農場で、ブリッケンドン農場は弟ウィリアム、ウルマーズ農場は兄トーマスの所有でした。
この2つは隣接しており、ブリッケンドン農場は今も農場として存続しています。
当時はここで囚人に農業を行わせ、タスマニアの農業の発展にも貢献しました。
- ハイドパーク・バラックス(ニューサウスウェールズ州 シドニー)
1818年から1819年にかけて、マッコーリー総督の命によって設立された、政府による初の収容所です。
囚人でありながら建築家でもあったフランシス・グリーンウェイが設計しました。
当初は男性囚人の宿舎でしたが、後に女性の保護施設、政府の施設としても使用されました。現在は博物館となっています。
- パラマック旧総督官邸(ニューサウスウェールズ州 シドニー)
原形あるものとして、オーストラリア最古の総督の住居です。
1788年の入植時から1856年まで、12人の総督の住まいでした。
パラマッタ公園内にあり、イギリスの建築様式が導入された建物です。
- コカトゥー島(ニューサウスウェールズ州 シドニー湾)
オーストラリアで唯一、囚人によって建設されたドックです。ここで、船舶の製造や修理が行われ、多くの船を送り出しました。
- オールドグレートノース・ロード(ニューサウスウェールズ州 ワイズマンズ・フェリー郊外)
シドニーからハンター地域までの約260㎞に及ぶ道路です。囚人が建設にかかわった主要な公共インフラとして有名です。
- フリーマントル刑務所(西オーストラリア州 フリーマントル)
1850年に建設された刑務所で、6万㎡の敷地があります。
囚人の矯正に芸術を導入したことが特色で、内部には絵画など美術品が残されています。
- キングストンとアーサーズ・ヴェールの歴史地区(ノーフォーク島)
広範囲に及ぶこの歴史地区で、1788年の入植当時から1855年までの囚人移住の経緯を知ることができる場所です。
- 総督官邸の保護地区
1825年に造られ、1856年からは公的機関として使用されています。
(参照:世界遺産 オンラインガイド)
以上がユネスコに登録された「オーストラリア 囚人群遺跡」です。
そのうちシドニー近郊にあるものは、パラマッタの旧知事公邸と旧総督官邸、そしてシティの中心部にあるハイド・パーク・バラックスとコカトゥー島の囚人施設の計4箇所です。
また、シティからは少し離れますが、ワイズマンズ・フェリー近郊のオールド・グレート・ノース・ロードもニューサウスウェールズ州のにある流刑囚遺跡群のひとつです。
実は私はまだこれらの遺跡には行った事がありません。
ですが写真などで見る限り、今では美しい自然が豊かなこの国が、かつてはイギリスの囚人流刑地だった事を思い出させてくれます。
恐らくガイドブックにはあまり載っていない場所かと思いますので、ぜひ足を運んでみてください。
私も近いうちに行こうと考えています。
グレーター・ブルー・マウンテンズ地域
3つ目は、「グレーター・ブルー・マウンテンズ地域」です。
そう、あのスリーシスターズがある事で有名な「ブルーマウンテンズ」です。
ここはガイドブックや日帰りツアーもたくさんあるので、ご存知の方も多いと思います。
シドニーが誇る自然遺産で2000年に登録されました。
実はここ、グレーター・ブルー・マウンテンズ地域の中にあるブルーマウンテンズ国立公園で、この公園を含め8つの国立公園の総称なんです。
その広さはおよそ100万ヘクタールという広大な敷地の中に森林や渓谷、滝や湿地など様々な美しい景観が見られ、今でも多くの野生動物や古来からの植物が生息しています。
ではなぜ、ここが「ブルーマウンテン」と呼ばれるようになったかはご存知でしょうか?
この地域にはユーカリの木が多く、そのユーカリの樹液の成分(油分)が蒸発して、山全体が青く霞みがかったように見える事から「ブルーマウンテンズ」と呼ばれるようになりました。
このグレーター・ブルー・マウンテンズ地域に行くには、シドニーの西側、約100km離れた所にありシティのセントラル駅から電車でおよそ2時間ほどかかりますが、自然を見ながらの電車の旅は、あっという間に着いてしまいます。
その中の「スリーシスターズ」も、有名な観光スポットですよね!
「スリーシスターズ」について詳しくは、次回の記事でご紹介したいと思います。
ブルーマウンテンズの最寄り駅が「カートゥーンバ駅」という駅ですが、ここからバスで15分ほど行くと見晴らし台、「エコー・ポイント」(カートゥーンバ駅からバスで約15分)に到着します。
エコー・ポイントから見える広大な森一面が青一色に染まり、まさにブルー・マウンテンズと呼ぶにふさわしい光景です。
シティから数時間離れただけで、これだけ素晴らしい光景が見れるのはオーストラリアならではですし、この国がいかに広いかがわかりますね!
まとめ
今回は、シドニーにある世界遺産についてご紹介しました。
いかがでしたでしょうか?
1つの都市に3つも世界遺産があるのは、やはり「さすが、オーストラリア」と言うべきでしょうか?(#^.^#)
シドニーに来られた際は、もちろんショッピングやグルメもいいですが、ぜひこれらの世界遺産にも行ってみてください!
その国の歴史を見たり自然に触れるだけで、皆さんの旅が彩り豊かになるのではと思います。
皆さんの旅に1つでも楽しい思い出が増える事を祈っております♪
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